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肥料事業

バイオスティミュラント分野での新たな挑戦
第一弾:高温・乾燥対策資材「Skeepon(スキーポン)」取扱い開始!

2025.04.01 肥料事業

■バイオスティミュラントを巡る動き

 地球規模で問題となっている気候変動により、環境ストレス被害、特に高温障害や干ばつによる水不足などが、作物の収量や品質の低下に深刻な影響を及ぼしており、こうした環境変化への対応が喫緊の課題となっています。日本国内においては、地球温暖化の影響に加え、農林水産省が掲げる「みどりの食料システム戦略」で2050年までに化学肥料の使用量を30%低減させる目標が設定されるなど、肥料市場は大きな転換期を迎えています。

 このような状況の中で、バイオスティミュラントは、植物の生理機能を活性化し、環境ストレス耐性を向上させることで持続可能な農業の発展に貢献すると期待されています。従来の肥料や農薬だけでは解決が難しい農業生産上の課題に対し、作物の健全な成長を支える「第3の資材」として、ますます注目を集めています。


■バイオスティミュラント分野への挑戦

 弊社は長年にわたり、肥料の製造・販売を通じて農業生産者の皆様の課題解決に貢献してまいりました。しかし、気候変動への対応や環境負荷の低減が求められる中、従来の肥料や農薬だけでは対応しきれない課題が顕在化しています。こうした課題に対し、弊社では新たなソリューションの提供が不可欠と考えています。
そこで弊社は、バイオスティミュラント分野へ本格参入することとし、農業生産者の皆様に、従来の肥料や農薬では補えない効果をもたらす新たなアプローチを提案してまいります。

これまで培ってきた肥料メーカーとしての技術と知見を生かし、単なる製品提供にとどまらず、農業現場の課題解決に直結するソリューションを展開していきます。

その第一歩として、弊社はこのたび、アクプランタ株式会社(本社:東京都文京区)が開発した高温・乾燥対策資材「Skeepon(スキーポン)」の取扱いを開始いたします。本製品は、2025年4月1日より、北海道を除く全国で販売を予定しております。

 

■Skeepon(スキーポン)とは?
 理化学研究所は、植物は乾燥すると体内で酢酸を作り出し、それが植物の遺伝子を調整するタンパク質を使って高温・乾燥耐性を誘導することを見出しました。Skeeponは、この研究成果を応用して開発された資材です。
独自技術により、高濃度の酢酸成分を植物の健全な生育を損なうことなく効率的に吸収させることが可能です。

近年、異常な高温が続き、「地球沸騰化」という言葉が生まれるほど、夏季の極端な高温が深刻な問題となっています。

このような環境下でも安定した生産を維持するには、作物にストレスがかかる前に適切な対策を講じることが不可欠です。

今年は、定植前に『Skeepon』を施用し、高温や乾燥ストレスへの耐性を高めることで、収量や品質の向上を目指してみませんか?

 

■アクプランタ株式会社について

 アクプランタ株式会社は、理化学研究所の研究成果を社会実装するために設立された理研ベンチャー企業であり、JAアクセラレータープログラム※の第1期採択・優秀賞受賞企業でもあります。

同社の研究成果は世界的に評価の高い学術誌Nature Plantsにも掲載されており、この研究成果を基に開発された革新的な資材がSkeeponです。

※JAアクセラレータープログラムは、JAグループ全国8団体によるイノベーションラボである、AgVenture Labが運営する「食と農、くらしのサステナブルな未来を共創する」オープンイノベーションプログラムです。

 

弊社はSkeeponの販売を通じて、安定した収量と品質の向上を支援するとともに、持続可能な農業の実現に貢献してまいります。
また、バイオスティミュラント分野における製品展開を強化し、農業の未来を支える新たな価値創出に努めてまいります。

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問合せ先▶片倉コープアグリ株式会社 肥料本部 アグリソリューション推進部 技術推進課 TEL:03-5216-6613

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