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肥料事業

当社のペースト肥料を使用したお米が学校給食に採用されました!

2025.03.21 肥料事業

宮城県気仙沼市と南三陸町の小中学校の給食に、マイクロプラスチックの問題に配慮した環境にやさしいお米が使用されました。この取り組みは、当社がJA新みやぎや農家の皆様と協力し、プラスチックを使用した被覆肥料の削減を目指したものです。この被覆肥料に代わるペースト肥料を活用した試験栽培を経て生産されたお米を、地元の小中学校給食に提供しました。


■マイクロプラスチックの問題とは?
マイクロプラスチックは、5mm以下の微細なプラスチック粒子のことで、人間の経済活動を通じて、河川や海洋に流出していることが問題となっています。
水稲用の一発肥料は、プラスチック樹脂等を肥料にコーティングすることで施肥回数減による軽労化、施肥量の削減、養分の流出防止などの利点を持ったものが広く普及しています。一方で、上記のような大きな問題を抱え農業由来のマイクロプラスチックを削減するため、プラスチック被覆殻の流出防止対策とともに、代替技術の開発と普及が必要になっています。

■ペースト肥料とは?
ペースト肥料は、粘性のある高濃度の液状肥料で、プラスチック被覆肥料を使用せずに肥料成分を供給できます。植え付けと同時に土中に埋め込むことで、肥料の無駄を抑え、作物の健全な生育をサポートします。


■栽培試験の結果
2022年から3年間の試験栽培の結果、従来のプラスチック被覆肥料を使用した場合と同等の収量が確保できることが確認されました。

 
■学校での海洋教育活動

学校給食への活用にあたり、JA新みやぎ 南三陸統括営農センターの小野寺成明センター長やJA職員の方々が南三陸町立名足小学校を訪問し、海洋教育を実施しています。
授業では、

・プラスチック被覆肥料の利点と環境問題への影響

・被覆殻が河川や海に流出するリスク

・学校近くでペースト肥料を使った試験栽培が行われていること

を紹介しました。

 
■児童の反応

 当社のペースト肥料で育てたお米でできた給食を食べた児童は、新聞の取材に対し「ご飯がおいしい。海のごみ拾いをしたことがあるが、ごみが多いと感じた。これからも海にやさしいものを選びたい」コメントしています。

 

当社は、今後もJA新みやぎと連携し、環境に配慮したお米づくりを支援してまいります。ひいては、海に育まれた豊かな自然を守り、持続可能な農業の発展に貢献してまいります。


■日本農業新聞記事(2024年11月28日掲載)
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■海のすぐ近くの水田
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■当社のペースト肥料を使用した環境にやさしいお米でできたご飯を、笑顔で食べる児童。
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■JA新みやぎのHPはこちら(リンク
■当社ホームページ;プラスチックを使用した被覆肥料に頼らない農業実現のために(リンク
問い合わせ先▶片倉コープアグリ株式会社 肥料本部 アグリソリューション推進部 技術推進課 TEL:03-5216-6613


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