※2022年1月21日、当社が加盟する日本肥料アンモニア協会は、全国複合肥料工業会、全農とともに「緩効性肥料におけるプラスチック被覆殻の海洋流出防止に向けた取組方針」を公表しました。
被覆肥料にプラスチックが含まれていることの周知
水稲用一発肥料にはプラスチックが使われています。
被覆肥料は、プラスチック等で肥料をコーティングしているため、肥効の調節が可能です。
施肥回数減による軽労化、施肥量の削減、養分の流出防止などの利点がありますが、一方で肥料成分が溶出した後の被膜殻が河川や海へ流出することが問題になっています。
プラスチック使用製品であることが明確に分かる様に順次表記していきます。
プラスチック被覆殻の農地からの流出防止対策の徹底
プラスチック被覆殻の農地からの流出防止対策の徹底
対策1
浅水代かき
→巻き上げれる殻を減らします。
対策2
ネットの使用
→移植前の落水時に流出することを防ぎます。
被膜殻の流出実態をできる限り詳しく把握することなどを通じて、より効果的な流出防止対策を継続的に検討します。
代替技術の普及
プラスチックを使用しない基肥一発体系の代替技術や省力的な追肥体系への代替の実証と普及を進めます。
ペースト二段施肥技術
液状肥料を使った基肥一発栽培導入で
被覆殻排出ゼロ!!
<ペースト肥料とは>
液体肥料よりも粘度が高い懸濁状の水稲側条施肥用肥料。側条施肥田植機で田植と同時に所定の位置に正確に施肥することが可能で、早期に有効茎を確保できる画期的な肥料です。
<ペースト二段施肥技術とは>
ペースト側条施肥を二段で施肥する技術。下の段に施肥した窒素は、上の段に比べ、根が肥料に届くまで時間がかかり、吸収が遅れるため、施肥窒素の吸収開始時期を遅らせ、肥料効果を延長させる事で一発施肥体系も可能になります。
航空散布(ドローン、ラジヘリ)による施肥
<粒状肥料>
無人航空機での散布用に開発された肥料。
・高成分で肥料タンクへの補給回数が少なく、ワンフライトで広範囲に散布可能。
・金属を腐食させにくく、機体への負荷が小さい。
<液状肥料>
超高濃度散布でも肥料焼けが発生しにくい肥料。
・機械適合性が高く、無人航空機、ブームスプレイヤー、動力散布機と様々な機器での利用が可能。
・窒素成分が27%と高いので、肥料タンクへの補給回数が少なく省力的。
<流し込み施肥>
田んぼに置くだけ!
灌漑水とともにムラが少なく施肥でき、らくらく追肥できます。